倫理学のすゝめ

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想像で「君の名は。」の感想書く

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日本で「君の名は。」が盛り上がっている中、僕はベトナムで観れなくて悔しかったので下の予告映像からストーリーを想像して感想を書いた。

 

 

「俺、自分がどこまでできるか試したいんス。」

東京で暮らす男子高校生・瀧は大学へは進学しない。彼の夢は一流の料理人になること。大学進学を希望する両親の反対を押し切り、将来的には本場イタリアで自分の店を持つことを目標に、新宿のイタリアンレストランで修行を積んでいる。

という冒頭から物語は始まるのだが、ここで都会の男子と田舎の女子という対照的な2人の世界を表現するためにイタリアンレストランというチョイスは絶妙だと思う。田舎にイタリアンレストランが存在することはありえないので、このコマだけでも一目で「この子は都会に住んでるんだな」とわかってしまう。セリフではなく画が語りかけてくる。

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しかしながら、料理の専門学校に通っているわけでもない瀧は料理長から一品も任されることもなく、あまつさえ厨房にすら入れてもらえない日々をホールとして働きつづけ、はや2年が経とうとしていた。

歩みは止めていない、しかし夢から遠ざかっていくような日々。瀧は焦燥感から好意を寄せていたバイト先の同僚のケツを盗撮してネットにばら撒くことでストレスを発散させていた。後半でこのことがバレて泣いてしまうシーンがあるのだが、同僚の女の子の泣き顔が非常に可愛かったし、これがキッカケで最後キスするとは思わなかった。

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ちょっと変わった性癖に目覚めた瀧。そんな彼も料理の試作をする時だけが幸せを感じており、毎日自分がホールとして運んでいるトマトとモッツァレッラのサラダをよく観察して、料理長の技術をできるだけ盗もうとトマトを100個以上切り続けるシーンは新海映画の本領発揮だ。この後登場する本作のヒロイン・三葉が、実はここのレストランで仕入れているトマトの出荷元の農家だったという伏線には思わず鳥肌が立ってしまった。

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そんな三葉だが実はレズ寄りのバイで、「来世はイケメン男子に生まれる」が口癖の女子校生だ。彼女には可愛い妹がいるが、妹も三葉の口癖を聞かれているうちに小学生という年齢でバイに目覚めてしまう。

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ところで三葉が住んでいる村はただの田舎ではない。クレーターのように高くそり立った壁に囲まれた天空村だったのだ。部外者は入ることはおろか、発見することもできずにいるためもちろん地図にも載っていない。村の民は名産であるトマトをひっそりと都会に流し、服などと交換して生活をしていた。

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「成人するまで決して外に出てはならぬぞえ。」

村の最長老・ババ様の言いつけにより三葉は都会にいくことができない。

「都会のイケメン男子になりたい」「新鮮なうまいトマトを知りたい」

三葉と瀧の強い想いから次の瞬間、まばゆい光につつまれ二人の体が入れ替わってしまう。

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最初こそ戸惑いを隠せなかったふたりだが、次第にその生活を受け入れていく。人は一人では生きられないということ。自然の摂理には逆らえないということ。タンパク質がまずはじめに存在し、その後タンパク質の有する情報がRNAおよびDNAに伝えられたということ。

こんな入れ替わり生活が1年を過ぎようとしたある日、瀧となった三葉がイタリアンレストランで客を殴るという事件からバイトを辞めることになってしまう。

「俺の人生をめちゃくちゃにするな!」

カッとなって怒鳴りつけた瀧の言葉は三葉を傷つけてしまう。

「そうか、私、いつの間にかイタリアンが好きになってたんだ。。」

頬を伝う大粒の涙とともにこぼれ落ちた言葉はとても重く感じられた。

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次の瞬間、三葉が傷つけられたことで村人たちの怒りが爆発する。

「イジメ、カッコワルイ。」

放たれた流星群が東京の空へ降り注ぐ。

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まず標的にされたのは東京都庁だった。無数の隕石が新宿を焼き尽くす。バイト先のイタリアンレストランも粉々にされた。

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壊滅していく東京ーーー。

「東京を救えるのは俺しかいない、あの子を呼ばなくては。」直感した瀧の脳裏に今まで名前も知らなかったあの子の名前がよぎる。

 

 

 

 

 

君の名は、

 

 

 

 

 

ニギハヤミコハクヌシ。

 

 

 

 

 

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覚醒した三葉もといニギハヤミコハクヌシがすべての流星群を無力化する。

東京の街が元通りになっていく。

「ありがとう、ニギハヤミコハクヌシ。俺、もう一度料理人目指すよ。」

「私のことはハク様と呼べ。」

 

やはり宮崎映画は最高だ。

 

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