STUDYLIFE

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【元塾講師】子供の高校受験を成功させる「親がしてはいけないたった1つの事」

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先日、大学卒業とともに塾講師のアルバイトをやめました。

アルバイトでは中学生をメインに、小学1年生から大学受験を控える高校生まで幅広く教えていました。

特に中学3年生は1年を通して塾で力を入れるため、多くの生徒が在籍します。

中学生と言えども受験に対する考え方やモチベーションは生徒それぞれです。

夏期・冬期講習でメキメキと実力を伸ばした生徒もいれば、

1年通して全く伸びず、志望校のランクを下げたり

志望校に不合格してしまうことも珍しくありません。

もちろん塾では成績を上げること、志望校に合格させることを全力で支援します。

それでも生徒によって伸び率が変わってくるのは一体何故なのでしょうか。

私は塾講師の経験を通してある決定的な事実を思い知ります。

子供の高校受験を成功させる為に、親が絶対にしてはいけないことがありました。

高校受験が終わるまでは子供にスマホを与えてはいけない

受験に関しては散々議論されていることです。

現在自分の子どもにスマホを買ってあげるか迷っている親御さんは、絶対にやめておいた方が良いですよ。

たしかにスマホは便利です。

こんなご時世ですし、安全のために子どもに早いうちから持たせたい気持ちも分かります。

スマホがあると必ず受験に落ちるなどとは言いません。

しかし、スマホがあることで受験に受かることはありませんが、持ってない場合の方が持っている場合より成績の上がりやすさ・志望校の合格確率は確実に高いです。

これは微々たる差の話なんかではなく、確実に子ども達の受験勉強に影響してくる問題です。

事実、今年度私の担当生徒で最も伸びた生徒3人は全員スマホを持っていませんでした。

理由は簡単です。

中学生は勉強をすれば伸びるものだからです。

その伸びを邪魔するのがスマホの誘惑です。

  1. スマホを持たないことで伸びる
  2. スマホを持っている周りは伸びない

単純な話です。

自分は伸びて周りが伸びなかったら受験に受かります。

スマホは高校受験の妨げになるか

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正直この「スマホは勉強の妨げになるか」問題の議論が未だに絶えないことが私にとってはまず不思議です。

「うちの子はスマホを使っているが志望校に合格した!スマホが受験に関係するとは思えない!」

それ本気で言ってますか?

もちろんスマホを与えてうまく使える子は使います。

受験前になるとスマホを使わないで自制できるならば全く問題ないと思います。

我が子は大丈夫だと確信があるならぜひ買ってあげてください。

しかし人類の生活を一変させたまでの便利な機器を、まだ持ったこともない子どもに与えてそんな確信が持てますか?

どちらにせよ、スマホをいくら使って勉強してなくても志望校のレベルを落とせば誰でも合格できるので、

これだけではスマホが受験に関係ないとはとても言い切れないんですよ。

「頭のいい子はゲームを良くする」を鵜呑みにした時点で負け

良く言われますよね、「頭のいい子ほどゲームをする」とか。

頭のいい子はゲームをしていても頭がいいだけですよ。

事実、中学レベルなら頭のいい子にとっては勉強なんてしなくても成績は維持できるし、余った時間にゲームやっててもいいと思います。

頭のいい子の中にだってゲームをしないで勉強頑張ってる子もいるし、

逆に頭の悪い子だってゲームしますよ。

時間は誰にでも平等にあるので、普通の子どもならゲームをすればするほど勉強時間が減るわけです。

スマホもそれと同じじゃないですか?

ゲームと違って、スマホはゲームにLINEにYouTubeに…

今までよりも誘惑が5倍10倍に膨れ上がるわけです。

中学生にとってはインターネットこそが格好の遊び場です。

中高生がスマホ依存に一番なり易い

そもそも中学生がスマホにハマってしまう気持ちを今の親世代が理解できていないのが問題だと思います。

中学時代にスマホが無かった私のような20代の世代ですら、今の中学生のスマホに対する価値観を理解してあげることは難しいのかもしれません。

自分がそこまでスマホをいじっていないからと言って、子どももそうであると決めつけてしまうのは危険です。

だからと言って「スマホ禁止」は逆効果

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ここまで読んでスマホが及ぼす受験勉強への悪影響に危機感を持っていただければ幸いです。

ですが、慌てて子どものスマホを取り上げたりはしないでください。

ここまで話したのは「スマホを与えてはいけない」です。

もうすでにスマホを持っている子どもにスマホを取り上げるようなことをしてはいけません。

逆にストレスになって受験勉強失敗します。

依存というのはやめられないから恐ろしいのです。

親の対処で子どもの受験は成功にも失敗にも変わる

考えてみて下さい。

「健康を害するから」という理由で「タバコやめろ」「酒控えろ」「ダイエットしろ」と言って、全員が全員すんなりやめますか?

または、自分がそう言われて簡単に出来ますか?

出来るとすぐ言える人はそもそもそこまで依存体質になっていないと思います。

そういうリスクを軽視していたり、やめる覚悟がないからこその依存なんです。

大人にだって簡単に出来ないことを中学生に言えるわけないですよね。

そこは細心の注意を払って対処して下さい。

  1. 夕方以降は親に渡す
  2. 休日は親に渡す
  3. 使う時間を決める

など、なんでもいいので子どもと納得するまで話し合って下さい。

ここで重要なのは親がしっかり管理すること。

ルールだけ決めて子どもの自主性に任せても絶対に破綻しますし、関係も悪くなりかねません。

「よそはよそ、うちはうち」理論なんて最悪なので絶対に上から抑え付けないように。

多感な時期に受験で大変だと思いますが、子どもとしっかり向き合って理解していけば必ず受験は良い方向に向かっていきます。

最後になりましたが、「スマホを与えなければ受験は成功する」と言いましたが、それはあくまで受験の土台を整えてからの話です。

別に辞めた身なので宣伝でもなんでもないですけど、個人的には個別指導塾や家庭教師はとてもオススメですよ。

誰が教えたって究極的には本人が勉強さえすればいいと思います。

中学の勉強なんてそんなもんです。

 

以上、中学生のスマホ依存が勿体なくて我慢できずに書いてみました。