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「赤の発見 青の発見」を読んだ感想

「赤の発見 青の発見」を読み、科学者や技術者が新技術を開発する時の姿勢や行動を学んだ。

赤の発見 青の発見

赤の発見 青の発見

 
 

 

まず当たり前のことで、研究開発というものは対象がなんであれ、ひとつのものに何年も費やすし、毎日作業に没頭しても一朝一夕には成果がでないということである。著者である西澤潤一氏と中村修二氏は今まで誰も造ったことのない赤色LEDと青色LEDを何年もかけて研究するというのは、月並みだが大変なことであると感じた。そのような大変な作業の中で、西澤氏は世の中の定説を疑っていくという姿勢が素晴らしいと感じた。同書の中でも述べられているが、若い研究者はなぜか世の中の定説を信じてしまうそうだ。このような固定観念は新しい発見の妨げとなるし、成果に対し疑う姿勢が新しい技術を生むのかもしれない。

様々な技術者の意見も参考にしていた西澤潤一氏とは対照的に、中村修二氏は会社が非協力的なこともあり、ほとんど自力でLEDを開発していた。これは技術者のあるべき姿というよりは企業の話であるが、科学の研究というのはある程度の莫大な資金が必要なので、個人の資産だけでは限界がある。企業として新技術を開発するならば、優れた技術者だけではなく開発環境もしっかりしていないといけないと感じた。であるから中村修二氏の所属していた日亜化学は正しい行動はとっていなかったと考えられる。研究成果は少なからず環境に左右されるということは、これから私たちが就職活動していく中で注意しなければならない点であることが分かる。中村修二氏も述べているように「LED3原色が揃い信号機のLED化が進む中で、報道番組でLEDはコストがかかって寿命が短い」という正反対の嘘を報道するようなことがあったらしい(信号機のランプは毎年交換されるので、その莫大な資金が国から降りるため、LED化して欲しくないという政治家の思惑があった)ことのように、日本は実は社会主義国家で、技術開発にも政治的背景が介入してしまうことが日本の進歩を阻害しているのだという。本当に日本が社会主義かどうかは分からないが、最先端を研究していた技術者たちにそう思わせてしまっている今の世の中は変えていかなければならないと感じる。

話をまとめると、新技術を世界に送り出すような技術者のあるべき姿とは、定説や世の中の考え方だけにとらわれず、自分の考えをしっかりと持ち、絶対に出来るという信念を貫いて試行錯誤を繰り返していく姿勢だと思う。

 

というレポート課題があった。

 

赤の発見 青の発見

赤の発見 青の発見

 

 

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