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編入試験の参考書選び - 物理編

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関連

 

前回の数学編に引き続き今回は物理の参考書について。

僕もだが物理に苦手意識を持っている人は少なくないだろうから気合い入れて書いていくよ。

(地方国立、農工、電通、筑波あたりのレベルに受かりたい人向け)

 

 

 

基礎物理学演習

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

 
基礎物理学演習 (2)

基礎物理学演習 (2)

 

オススメ度☆☆☆☆☆

編入物理で最も有名な黄色い本。(1)の方には力学、波動、熱力学が、(2)は電磁気学などが収録されている。

地方国立だけでなくいわゆる難関校でもこの本の類似問題が試験で出される確率が高いので、絶対に買った方がいい参考書。

東工大の試験前の夏休みにこの2冊を何回も何回も解いたおかげで、後日成績開示したら物理8.5割取れていた。試験前にこの本をやりすぎて数学手付かずで数学3割くらいしか取れなくて試験には結局落ちたのだが、今では笑い話である。

 

演習力学

演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))

演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))

 

オススメ度☆☆☆☆

前述の基礎物理学演習をやってみて、もっと他のパターンの力学問題を解いてみたいという人にオススメ。

全体的に基礎物理学演習よりも易しめだが、剛体の問題が豊富なのでレベルの高い大学を受験するつもりなら買っておいて損はない。解説もていねい。

 

電磁気学演習

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

 

オススメ度☆☆☆☆

こちらは打って変わって基礎物理学演習よりも難易度が高い電磁気学専門の演習書。

もしこの本が簡単に解けるようになれるなら怖いものなしだが、まずは基礎物理学演習を完全に理解してからとりかかることをオススメする。 

 

基礎電磁気学 

基礎電磁気学

基礎電磁気学

 

オススメ度☆☆

東工大に合格した友人から貸してもらったきり返すのを忘れている一冊。

どちらかというと演習書ではなく読み物。読めば理解が深まるような内容ではなるが、いかんせん文量が多いので編入勉強ではなく別の機会に興味があれば読んでもらいたいと思う。

借りておいてこの言い草だが、買わなくてもいい。

 

物理のエッセンス

物理のエッセンス力学・波動 改訂版 (河合塾SERIES)

物理のエッセンス力学・波動 改訂版 (河合塾SERIES)

 
物理のエッセンス電磁気・熱・原子―新課程対応 (河合塾SERIES)

物理のエッセンス電磁気・熱・原子―新課程対応 (河合塾SERIES)

 

オススメ度☆☆

よく編入ブログで見かけるけど言うほど良書ではないと思う。どっちかというと一般の大学受験でよく使われる参考書で、内容は本当に初歩で公式も導出系ではなく暗記するものが多い。

つまりどういうことかというと、大学受験生や初歩から物理をやりなおしたい人向け。

 

弱点克服 大学生の初等力学

弱点克服 大学生の初等力学

弱点克服 大学生の初等力学

 

オススメ度☆☆☆☆☆

去年出たばかりであまり知られていないがかなりオススメ。作者の石川先生は日本一有名な編入予備校「中央ゼミナール」の物理講師だ。ちなみにこの書籍、タイトルには編入用などとは一言も書いてないが、中身を見る限り完全に編入試験の類似問題を扱ってある。

編入物理は基本的に黄色い本シリーズだけで足りると思っていたのだが、この本はかなり分かりやすくレベルも高いので、これから編入物理の参考書としてメジャーになっていく可能性は大いにある。

 

マセマのキャンパスゼミシリーズ

オススメ度☆☆☆

問題の解き方とかじゃなくて根本を学んでおきたい人向け。

さすがマセマだけあって解説は分かりやすいが、数学同様レベル的にはそこまで高くないので物理を完璧にしたい人がダメ押しで読む感じで買ってみると良いかもしれない。

編入後も手元にあったら使えそうなので一人暮らしの新居にも持って行こうと思っている。

編入には絶対に必要という本ではないと思う。

 

物理の基本ノート 電磁気学編

理系なら知っておきたい物理の基本ノート 電磁気学編

理系なら知っておきたい物理の基本ノート 電磁気学編

 

オススメ度☆☆

後日化学編でも詳しく書くと思うが、理系なら知っておきたいシリーズの化学を先に買っており、それが化学初心者の僕にもたいへん分かりやすかったので電磁気学でも買った次第である。

このシリーズの特徴といえば文量を抑えて読みやすくしてある点で、苦手な人のことを考えて作られていると感じる。この本では編入試験でよく出るビオ・サバールやアンペールについても分かりやすく解説されてあるので、レベルはそこそこだが初心者には良書。

 

まとめ

自分が持っている参考書ということでいろいろ書いてみたが、買うなら基礎物理学演習(1)(2)と演習力学などの黄色い本のシリーズがオススメ。

結局のところ物理の試験対策は演習を積むことだと思う。もちろん原理を理解することは重要だが、原理だけ知っていても直接試験で活かす時に慣れていないと時間内に終わらないという悲劇が起こる。

力学も電磁気学も(熱力学も)やれば絶対になんとかなるので頑張ってほしい、高専の物理のテストで0点を取ったことのある僕が言うんだから間違いない。

2冊で編入物理の問題に触れられる基礎物理学演習は必須級!

 

関連

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))