編入試験レベルの英文を読むための練習方法
高専生は英語が苦手と聞きます。しかし編入試験のほとんどで英語の試験が出題されるので、これは苦手意識を捨てて一気に差をつけるチャンスと考えましょう。今回は僕が試験3ヶ月前から実践して実際に長文読解力がついたと実感した勉強法を紹介します。勉強方法で悩んでいる受験生にオススメです。
実は僕も英語力ではTOEIC初受験時は280点というとんでもない点数でしたので、この勉強方法は万人向けだと確信しています。それでは早速説明します。
勉強方法の説明
過去問と電子辞書を使ってひたすら和訳!
この勉強法は過去問の長文を電子辞書で調べながら日本語の文章に翻訳していく、というだけです。この文章なんか胡散臭いぞ、と思うかもしれませんがもう少し読んでください。
使用する過去問は志望校のものでなくても全く問題ありませんが、志望校の出題してくる文量は把握しておくといいかもしれません。
僕は過去問を印刷して紙で見ながらノートに日本語訳を書いていました。ノートには1行ずつ間隔を空けて書くとあとで添削で修正したり出来るのでそうしましょう。
パソコンの画面で長文を読むのは相当疲れますし、書き込むことができないのでかえって面倒だと思うのでやめておいた方がいいです。
それに本番は紙のプリントを読んで紙のプリントに書くので、出来るだけアナログに慣れることは重要です。辞書は電子辞書でもパソコンでも大丈夫ですが、出来るだけ辞書に頼らないで考えるようにすると脳に負荷がかかって定着しやすいと思います。
僕も使っていますがiPhoneの辞書アプリの中では英辞郎がオフラインで使用できて検索もすごく速いので断然オススメです。
英辞郎に登録されている単語の意味であれば翻訳には困らないと、プロにも愛用されているそうです(予備校の講師談)。
過去問が手に入らなければ他のテキストでもOK
また、もし過去問が手元になかったり手元の過去問が尽きてしまった場合は「速読英単語上級編」などの文章を使うのもいいと思います。
速単は左ページに英文、右ページには和訳や単語の意味も載っているので答え合わせできますが全文書ききるまでは見ない方がいいです。
チラチラ見ていると和訳前の文章が目に入ってしまうからです。
量より期間、集中することが大事
僕はこれをひとつの長文に対して1時間前後で訳し切るように意識してやっていました。
時間を意識しないと読むスピードは上がらないと思うので制限時間は自分で設けてください。
どうしても訳せない文章は思い切って飛ばしてもいいと思います。
あんまり悩みすぎると嫌になってくるので。
1個全訳するだけで結構疲れるし他の勉強もしなければいけないので、僕はこれを週に2回だけやっていましたが十分でした。
量をこなせればそれに越したことはありませんが、どちらかというとコツコツ続ける期間が重要だと思います。
始めた時期が早ければ早いほど試験当日に力になります。
この勉強法の効果
この勉強法は真面目にやれば速読力と精読力が本当に身に付きます。
そして知らない単語やどうしてもわからない文章があった時に文脈からどういう内容なのかを想像する力も付きます。
全体のテーマが掴めていれば問題も楽に解けるようになるので、とにかく長文に慣れて読むクセをつけることが大事だと思います。
受験勉強となると英単語の暗記をまず始めがちですが(僕もそうでしたが)、英単語暗記と並行して今すぐ長文練習をたくさんした方が絶対にいいです。
それに単語帳の単語を思考停止でひたすら暗記するよりも実際に文章内に登場した英単語を悩んだり辞書で調べたりして訳した方が定着し、「そういえばこの単語はあの文章で出てきたな」となるのでもし意味を忘れていても思い出しやすくなります。
加えて、「蛇の道は蛇」ということわざがありますが、編入試験に出てくるレベルの単語は他の編入試験にも出てくる可能性が高いということです。使い方あってますか。
実際の編入試験では
おそらく試験本番では長文を紙にきっちり全文和訳してから問題を解く猛者はいないと思いますが、まず最初から最後まで文章にさっと目を通してから問題にとりかかるのが理想形だと思います。
これだけでも内容の90%くらいは入るくらいの効果があります。
英語の試験って「下線部を和訳せよ」とか、あるセンテンスをピンポイントで精読する力が求められてくるので勉強の成果を発揮できると思います。
僕は長文対策はこの勉強法しかしていないですが試験当日は電通、農工、豊橋の英語長文を完全に理解することができました。
本当に難しい専門用語などは注釈で説明が入るので、長文を読むことに慣れてしまえば内容自体はそこまで難しいことは書いてありませんでした。
工学部の編入試験の英語は実は難しくなく、満点近く取れれば合格にかなり近づきます。
次回は電通大などで出題される英問英作文のおすすめの書き方について紹介したいと思います。
追記:英作文についての記事を追加しました