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倫理学のすゝめ

書きたいことをいろいろ書いてます

電気通信大学の編入試験

大学編入-編入体験記

電通大の試験概要や自分なりの傾向と対策などを紹介します。

 

電気通信大学とは

調布市出身ということもあり、真っ先に出願を決意した大学です。つまり志望動機は家が近いからというのが本音で、僕の実家から大学まで徒歩5分という夢のような立地条件でした。しかし面接などで志望動機として家が近いなどとはたとえ思っていても言わない方が身のため、というのが実際面接で言ってしまった僕からのアドバイスです。ちなみに受験したのは電気通信大学の先進理工科です。その頃の僕は受験勉強も大詰めということで物理学への興味がハンパなく満ちており、先進理工科は量子力学や統計力学なども学べるそうなので迷わずそこへ出願。しかし合格したものの受験が終わる頃には物理学への情熱が冷めてしまい、結局電通大は入学辞退することにしました(何をやっているのか)

そんな電通大は東京都調布市にあり、新宿から特急2駅の京王線調布駅北口から徒歩5~10分ほどの国立大学です。Wikipediaによると大学名に地名のつかない唯一の国立大学らしく、そのためか地元民ですら私立大学だと思っている人も多いです。これは余談で、僕は毎年電通大の学祭「調布祭」を見に行きますが、皆さんに分かりやすく説明するならば完全に雰囲気は高専の学園祭という感じがします。今年度は青木瑠璃子さん三宅麻理恵さんなどの女性声優さんもゲストとして参加していましたので、多分デレマスPがいるんだと思います。

試験内容

さて、電通大の編入試験は1日目に数学120分・物理(化学)90分・英語90分の学力試験を受け、2日目に面接という編入試験によくあるパターン。僕個人の感覚で各教科の難易度を簡単につけると、数学(難)・物理(普)・英語(易)です。出題内容をまとめると以下の通りです

  • 数学:微分積分x2問, 線形代数x2問, 複素関数(計5問から4問選択)120点
  • 物理:力学, 電磁気学, 熱力学(計3問)90点
  • 英語:長文問題, 英作文 90点

 これを踏まえて僕の感想とともに各教科の対策について簡単に話したいと思います。

数学の傾向と対策

電通大の編入数学は国立大学でもトップクラスの難易度を誇ると思います。これはよく言われているし、僕が受験した6つの大学の中でも群を抜いて難しかったように感じます。とはいえ全国から数学が特別できる受験者たちで集まってくるとかでは無く、問題の内容もよくできた良問ではあるので不安になる必要はないと思います。数学好きは数学科を受験すると思います。

ただし先ほど5問から4問選択と書きましたが、これは大問の数であり各大問につき2~4問程度の小問をもっています。難易度に加えて問題数が電通大のネックで、ある程度の正確さとスピードがないと制限時間120分以内に終わらないという悲劇もあります。

よくある問題パターン

  1. 行の対角化, rank, ベクトル空間
  2. 線形写像, 核・象, 表現行列, 標準内積
  3. 重積分, 置換積分
  4. 極地問題, 条件付き極地
  5. 留数定理

複素関数が狙い目

上述のパターン5問から4問選択で、結論を言うと電通大数学の攻略法は複素関数を確実に解くことです。1問捨てられるなら複素関数は勉強しなくていいというのはナシです。なぜかというと電通大数学の線形代数は小問数も平均4で時間がかかる上、そもそも解き方がわからない問題もあったりします。線形代数の大問2つとも解けないとなると難しいですが、どちらか一つを捨てる選択肢を残すためにも複素関数は絶対に勉強してください。勉強しておけば複素関数が一番簡単です。

おすすめの参考書

僕は「①編入数学徹底研究」「②編入の線形代数徹底研究」「③電通大の過去問」を中心に先生に質問に行きながら勉強しました。電通大の線形代数のレベルだと①だけではカバーできないので②でさらに徹底研究したほうがいいです。「編入数学過去問特訓」にも電通大の試験やその類似問題が多く取り上げられているので、やっておいて損はないように思います。この参考書すべて桜井基晴さん著ですが、僕はいつの間にか信者になっていたのかもしれません。でも一番は過去問を先生に解説してもらうことかな。

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物理の傾向と対策

熱力学

電通大物理はそこまで簡単ではないですが難しくもないです、中でも一番の得点源は熱力学です。毎年決まって熱機関の問題が出ます。しかもだいたいはカルノーサイクルです。つまりカルノーサイクルのサイクルです。黄色い本「基礎物理学演習1」の範囲でいえば熱力学の2章,3章あたりです。しかしこの参考書は広く浅く書かれているので心配な方は他の参考書と合わせて勉強してください。僕は電通大対策でこの本の2,3章を延々と解き続けました。

力学

力学は基本的な質点の運動が多いと思いますが、運動の微分方程式を解かせる傾向があります。苦手な人は要注意。全体的な範囲は「基礎物理学演習1」でいうところの1章,2章です。僕の知る限りの過去問では剛体の運動は出た事がないと思うので、ヤマを張るとしたら剛体以外を勉強すると良いでしょう、張らないのが一番ですが。オススメ本として「弱点克服 大学生の初等力学」という参考書があります。去年出たばかりで知名度は低いですがこの中の電通大の範囲を完璧にしたら物理で爆死することはまずないと思います。

電磁気学

最後に電磁気ですが、「基礎物理学演習2」の電磁気学の1,2章の問題と似た問題がよく出ます。あと、磁界や電界中の電子の運動を求める問題も多いです。電磁気の知識を使っていますが力学に近い問題を好んで出題しているように思います。こちらも微分方程式を解く能力は必要。基本的に「基礎物理学演習2」と過去問でなんとかなりました。

書き忘れましたが、どの分野も過去問でたくさん練習して時間感覚をつかんでください。練習では45~60分くらいで解き終わるくらいがベストです。

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英語の傾向と対策

試験内容

電通大の英語長文は本当に楽勝です。 とはいえ英語が全然できないのが高専生なので安心はしないでください。電通大は過去問をインターネットで公開していますが、著作権の関係で英語の長文の内容は伏せられています。簡単に説明すると英語の試験は長文問題が50点、その長文に関する質問に対して書く英作文が40点の合計90点です。

長文問題

文量はおよそA4用紙1枚半~2枚です。ただし最近の電通大は長文問題の出題方法を毎年変えてきているので詳しいところはなんとも言えません。

一昨年は長文に対して制限文字数以内で日本語で要約せよという問題。去年は長文に対して4つの設問、それを制限文字数で日本語で説明という問題。どちらにせよ要約問題ではありました。僕の作戦では長文問題を30分で解き、英作文の内容を日本語で30分考え、残り30分で清書でした。英作文に時間を割きすぎたように感じましたが、少なくとも英作文に45分は残すべきだと思います。

電通大の長文対策については別記事で詳しく解説しているのでこちらを参考にお願いします。

また鬼門の英作文についてはこちら。

単語レベル

電通大クラスならDUOとシステム英単語に出てくる単語をすべて暗記すれば苦しい戦いにはならないはずです。電通大英語のいいところは、単語や熟語の意味を答えたりする問題がないところです。僕は単語を覚えた後はCNNの記事や他の大学の長文などを読んでいました。

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まとめ

電通大は数学が難しいので数学で出来るだけ失点をなくし、英語で出来るだけ稼ぐというのがいいです。もちろん全教科まんべんなく取れたら最高です。ちなみに僕は数学が100/120、物理70/90、英語80/90くらいの出来高でしたので7割で合格圏、8割で確実という感じだと思います。

 

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